交通事故では判例検索が重要!判例検索のメリットや方法を知ろう!

交通事故における判例検索の方法をご存知ですか。様々なデータベースや資料に記録が残っているので、検索することで判例を見ることができます。判例検索のメリットや方法とは、どのようなものでしょうか。これから、交通事故の判例検索をするメリットをご紹介します。

また、判例検索の方法もご説明しますので、参考にしてみてください。

交通事故の判例検索をするメリット1「過失割合の主張がしやすくなる」

交通事故の過失割合を明確にするためには、過去の判例検索をするといいでしょう。過去の判例を参考にして、過失割合などを主張することができます。判例検索をすると、似た事案が出てくるため、それを参考にできるのです。

その判例資料を参考資料として提出することもできます。交通事故の類型ごとに基本的な過失割合があるので、確認してみると有利に話を進めることができるでしょう。過失割合の基準は、「判例タイムズ」という書籍に公表されています。

この基準は、裁判官が中心になって作成したものです。しかし、基準は絶対的ではありません。交通事故の状況によって異なるため、自分の事案と似ているものを探して確認する必要があります。過失割合の確認だけでなく、賠償の相場を知ることもできるでしょう。

適切な相場を知っていれば、賠償請求の交渉で主張を通しやすくなります。

交通事故の判例検索をするメリット2「損害賠償の相場や請求先を検討できる」

交通事故の判例検索をすることで、慰謝料などの損害賠償に関する判例を見ることができます。例えば、損害賠償の相場や請求先などです。慰謝料の金額に関しても、判例検索で確認することができます。これらも、基準があるのでそれに沿って請求すれば、スムーズに取引をすることができるでしょう。

慰謝料の相場基準は、日弁連交通事故相談センターのまとめたものが、用いられることが多いです。基準よりも高額になる場合もあれば、低くなることもあります。自分の事例と似たものを確認することで、納得できる損害賠償金の相場を知ることができるでしょう。

また、損害賠償の請求先を検討する時に、過去の判例が参考になります。なぜなら、加害者個人に請求するのではなく、加害者の雇用主にも請求できるからです。交通事故の状況によっては、雇用主に請求することで、確実に損害賠償を獲得できることもあります。

よって、損害賠償をどこに請求するかは、過去の判例を参考に検討するといいでしょう。

交通事故の判例検索をするメリット3「後遺障害の参考になる」

交通事故に遭ってしまうと、後遺障害になる可能性があります。後遺障害とは、交通事故によって、労働能力に障害が起こることです。今までと同じには働けない状態で、自賠責保険が等級を設定しています。これらの等級を審査してもらう時に、あらかじめ等級の予測ができると安心でしょう。

判例検索で似た事例を確認することで、後遺障害認定の参考になります。等級は程度や部位によって1~14級まであり、さらに140種類に分類できることが特徴です。後遺障害の等級認定には、「併合・加重・準用」の3つが関係しています。

系列が違う障害が2つ以上ある時には、併合の規則を適用して重い方の等級になる決まりです。既に障害があり、障害が重くなった時は加重になります。賠償金額は、事故後の等級から事故前の等級を引いた差額です。準用とは、等級に載っていない障害でも、障害内容から等級を決めることをいいます。

例えば、嗅覚を失った、味覚を失ったなどの障害は定められていないため、準用で決めいくことになるでしょう。判例検索をすることで、後遺障害の等級認定が難しいとされるものでも、認定されることがあります。似た事例を見つけて資料化し、申請時に同封すると、審査の参考資料になるでしょう。

交通事故の判例検索をするメリット4「刑事罰がある時、量刑の相場を確認できる」

交通事故を起こしてしまうと、刑事裁判になることもあります。刑事罰がある時には、量刑の相場を知っているといいでしょう。そこで参考になるのが、過去の判例です。多くの交通事故は故意で起こしたものではないので、死亡事故でない場合は刑事罰になる可能性は低いでしょう。

しかし、場合によって刑事罰になることもあるので、多くの判例を確認してみるといいのです。

→交通事故で書く反省文とはどのようなものなのか

交通事故の判例検索方法とは?

交通事故の判例検索方法として「判例タイムズ・交通事故判例百選・裁判所のデータベース・判例集や赤本」などがあります。「判例タイムズ」は、最新の注目されている判例を検索するために有効な書籍です。株式会社判例タイムズ社から発行されていて、裁判官や弁護士などの法律家向けに、判例と論文を掲載しています。

月に1回発行されているので、最新の判例を検索するのにいいでしょう。判例タイムズで判例検索をするためには、書店やインターネットで書籍の購入をします。価格は約3,000円です。その中から似た事例を探すことで、参考資料にすることができます。

見たい判例が少ない時は、大きめの図書館に収蔵されているので確認してみるといいでしょう。「交通事故判例百選」は、重要判例を検索したい人向けです。百選に選ばれている判例が集まっています。基本的な判例の概要や解釈が記載されていますが、詳細までは載っていません。

判例全文を知りたい時は、さらに他の資料で検索する必要があります。裁判所のデータベースを利用するのも、一つの手段です。裁判所では、判例の情報を一般公開しています。無料で利用でき、登録手続きなどもいりません。

法律の専門家ではない一般人が判例検索するためには、一番いい方法といえるでしょう。データベースには、企業が運営している有料のものもあります。交通事故の判例に特化しているのは、株式会社TKCの「TKCローライブラリー」です。

そして、交通事故の判例を詳細まで知りたい場合は、判例集や赤本などの本を利用するといいでしょう。「交通事故民事裁判判例集」は、交通事故を専門に判例を紹介しているものです。専門家が実務上で参考になるものを厳選して紹介しています。

「赤本」は東京地裁の実務であった賠償額などの基準が書かれたものです。過去にあった判例も、多く紹介されています。赤本は損害項目ごとに、参考判例を掲載していることが特徴です。損害項目は争点の中心になるので、似た判例を見つけて参考にしやすいでしょう。

しかし、判例の概要しか記載されていません。全文を見たい場合は、データベースなどを併用する必要があります。

→交通事故の種類で異なる判例と対処の方法