交通事故で書く反省文とはどのようなものなのか

交通事故を起こしてしまった加害者側は、被害者側に対して事故を起こしてしまったり相手を傷つけてしまったりしたことを反省している姿勢を見せる必要があります。そこで利用されているものの一つとして知られているのが反省文です。

しかし、実際にその意味や書き方をよく知らないという人も少なくありません。そこで今回は、交通事故を起こした加害者が書く反省文について解説します。

反省文とは何か

交通事故を起こした場合、警察や被害者側は加害者が事故についてどのように思っているのか、きちんと反省しているのかどうかを見てその後の対応を検討します。このため、事故を起こしたからといって何もしないままでいると反省しているとは判断されませんし、自分たちの主張を通すことも難しくなります。

結果的に重い刑事罰や民事判決を受ける可能性が高くなるため、何らかの形で自分が交通事故を起こしたことを反省していることや更生する可能性があることを証明しなければいけません。そこで利用されているのが、反省文です。

反省文は警察側や被害者側に提出することができるもので、加害者が交通事故に対してどのような考えを持っているのか、反省する意思はあるのかどうかなどを文章にします。こうすることで加害者がしっかり反省している点や更生できる余地があることを伝えることが可能です。

また、ひき逃げなどの悪質な行為があった場合に、そのような行為をする意図や意識がなかったことなどをアピールすることができます。

交通事故での反省文の必要性

交通事故を起こした側がなぜ反省文を書く必要があるかといえば、自身が交通事故を起こしたことを反省しているとアピールするためです。交通事故の度合いによっては警察の事情聴取が長引いてしまうことも多く、状況を説明することはあっても反省していることをなかなか口にすることができないという人もいます。

また、被害者側に直接会って謝りたいと考えていても、例えば被害者が入院したり手術をしたりするような大きなけがや障がいを負っていると精神的な苦痛を理由に会ってもらえないことも少なくありません。このため、反省文を提出することで、警察や被害者に直接言わなくても自分が反省していることを訴えることができます。

そのように反省していることをアピールすることで刑事罰や民事判決の内容が軽くなることがあったり、被害者側が不起訴や示談交渉に応じやすくなったりするのです。特に、示談交渉に応じてもらえれば起訴される可能性を大きく下げることができるのはもちろん、厳罰を避けられることも期待できます。

このように自分の犯した罪を軽減しやすくするという意味で、反省文の必要性は高くなっているのです。

反省文は必ず書かなければいけないというわけではない

交通事故を起こした加害者側は反省文を書くことが多いですが、実際には反省文を書くかどうかは自分たちで決めることができます。そのため、反省文を書くことそのものは強制されておらず、反省していないのであれば無理に書く必要はありません。

ただ、交通事故を起こした後に弁護士を雇っていたり相談していたりする場合は、減刑を求めて反省文を書くように指示されることもあります。逆に、被害者側から反省文を要求されるということもあり、そのような場合は指示に従って反省文を書くという人もいます。

ですが、反省している言動ができないなど、あまりにも態度が悪いと判断された場合には、弁護士からも反省文を促されることはない人もいるようです。また、書かれた反省文を警察側や被害者側が必ず受け取らなければいけないということもないので、場合によっては受け取りを拒否されることもあります。

さらに、受け取ってもらえたからと言って必ずしも減刑や示談交渉が期待できるというわけでもなく、内容と態度が矛盾している場合は被害者側の神経を逆なでしてしまう場合もあるので注意が必要です。

交通事故での反省文の書き方

反省文を書く時のポイントは、きちんと謝罪の内容になっているかどうかです。まず、交通事故を起こして相手に被害を与えてしまったことに対してのお詫びの言葉を入れる必要がありますし、今後このようなことを起こすことがないように気を付けたいという気持ちも文章にすることが大切だと言われています。

どうしても書き方がわからない場合にはテンプレートがインターネット上に公開されているため、そちらを参考にするのもいいでしょう。また、封筒は白無地に縦罫線のものや白無地罫線なしのものが望ましいとされていて、手書きで縦書きが一般的です。

ただし、どうしても文字が汚くなってしまう場合はワープロで打つという方法もありますが、反省している気持ちを込めるのであればやはり手書きが望ましいとされています。さらに、もしも間違えてしまった場合は修正ペンやテープは使用せず、最初から書き直します。

このように書き方としては正式な文書である点を認識しておくとわかりやすいため、その点を意識して作成することが必要です。

→交通事故の種類で異なる判例と対処の方法

反省文を書く上での注意点

反省文を作成する上で、まず気を付けておきたいのが、内容が言い訳のようなものになってしまっていないかどうかです。交通事故を起こしたのはあくまでも加害者である自分の責任である点を重視して、相手に責任転嫁をしたり何か他のものに原因があると書いたりしないことが必要となります。

また、テンプレートを使用する場合には、そのまま丸写しではテンプレートを使用したことが被害者側に気づかれてしまう恐れがあります。丸写ししたものをそのまま提出しても反省しているとは判断されにくいので、テンプレートを使用する場合にはあくまでも参考程度にして自分の言葉で書くことが大切です。

その他にも、気をつけておかなければいけないのが、賠償金に関する記述を避けることだと言われています。反省文を書く以上は、示談になったとしてもできる限り払うお金を減額したいという気持ちが出てくるのは当然です。

ただ、それをそのまま反省文の中に組み込んでしまうと、被害者側からすればお金のために反省文を書いたのかと心証を大きく落としてしまうリスクがあります。そのため、賠償金や慰謝料などの金銭に関することはあくまで示談の話し合いで決めることと考えて、反省文の中には謝罪の言葉と責任は全て加害者である自分が負う旨を記入するといいでしょう。